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2007年03月07日

パフューム ある殺し屋の物語

Das Parfum : Die Geschiche eines
トム・ティクヴァ(2006)


におい、香りにご執心
ぼくはにおいが大好きだ。初めて食べるものは例外なくにおいをかいでしまう悪い癖がある。口に含んで、鼻腔から出す。これだけで味覚は確実に鋭敏となり、しないことの倍はたのしめるわけだ。
誰しもふと、香ってくるにおいに無意識的に記憶がよみがえる、ということがあるのではないだろうか。においはどこか脳に直結して、潜在意識に働きかけるのだろう。ぼくの場合、喫茶店のネルで淹れるコーヒーの香りに、アルバイト時代を思い出し、時間がゆっくり流れていたころを呼び覚ましたりする。だから、忙しくて、時間のないときほどコーヒーが恋しくなりふと香りを楽しみながらリラックスしたりするわけ。さぼってるわけではないのです。
最近では、においをプロモーションに利用しようという動きもあり、なるほどと妙にうなってしまう。この映画でも映画館でにおいプロモーションが行われたのだろうか、気になるところだ。

「その香りに、世界はひれ伏す」
物語は18世紀、悪臭漂うパリの市場でひとりのたぐい稀な才能をもった赤ん坊が産み落とされたところからはじまる。異常に発達した嗅覚は一人の人間の人生をうめつくし、数奇な運命へと導いていく。その日はじめての香りに夢中になった・・・その香りとは女性の香り。そのかぐわしき香りを保存したいという異常な熱意と欲求は彼を殺人鬼と変えていく。熱中するあまりつぎつぎに殺人を犯す彼の運命やいかに、そして人間の香りは保存することができたのか?香りに取り付かれた男の人生を追う大人向け童話。

香水が発達するにいたった当時はくさいのが当たり前、人間のにおいでごった返していたに違いない。においがあることはいいことで、体臭こそはアイデンティティ。とはいえ、体臭全開は遠慮願いたいのが現実、いまの世の中だ。そんな時代とはいえ、だ、万人共通のむせ返るような朝シャンのにおいではなく、流行りの香水でもない、自分なりのパフュームを身にまといたいものだ。



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Posted by 永卯称瓶 at 00:05Comments(2)cinema/独・仏・西合同