2010年06月02日
2010年06月02日
2009年03月21日
(11)あなたに褒められたくて 高倉健(1991)
高倉健さんは、1931年2月16日生まれ、みずがめ座の福岡出身、
意外とA型で、180cmと身長が高い。
この本は60歳のときの本ということになる。
今は、78才!とはにわかに信じられない。
さて、本の中身はというと健さんの謙虚さや優しさ、やんちゃさ、
不器用さがつたわる文体で、子供の頃のお話や、大人になって
から、役者としてなど語りかけるように書いています。
「・・・なんですよ」「・・・じゃないですかね」「・・・だなあ」など健さん
らしい口調なので、健さんと話しているようです。
高倉健さんの映画をいろいろと観てみたいなあと思いました。
やっぱり八甲田をはじめに見たいですね。
2007年03月22日
(7)彼岸先生の寝室哲学 島田雅彦(1996)
きょうは春分の日、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」そんな日なんだそうです。この休日の存在は意識してなかっただけに、儲けもんですね。早朝6:00から草野球8:00終了。風呂、昼寝、酒。生物をいつくしむこともなく、休日が終わりそうです。
くだらなくて、おもしろい
これは女子禁制
1章は彼岸先生と島田が対談で、男女のこと、恋愛のことを延々と話す。三角関係について、母性本能について、幼稚さについて、オナニーについてなどなど、テーマに沿った対談だ。毎回先生の豊富な経験と知識をもとに、女とは、男とはを語る、そこにもてない男代表として島田がツッこみながら話す。平たく言えば全編シモネタと先生の変態な趣味趣向と経験談集。淡々と、紳士的に語られるシモネタは、下品ではない読み口がかえって変態的。
そのなかで「ニオイについて」というテーマがある。人間は他の動物に比べるとニオイに鈍感、視覚に頼りきっている。動物界ではニオイが強烈なほどオスとして性交の可能性が高くなる、「いいオス、クサイ論」が展開される。でも、日本人は体臭がほとんどなく、ラスタしなければならないし、したからといってもてないのが、文明社会。一方で、女性もにおうほどいい女で、中国の香妃は芳香体質でなつめの花のニオイがしたとか、しないとか。先日の映画「パフューム」の香りとはどんなものだったのか、やはり、芳香体質であったのか、それとも西洋人特有の人間臭なのか、などと考えてしまう。せんせいによれば、オーストラリアの女からはブッシュのニオイがし、漁師の娘は生臭いニオイ、ビタミンCのサプリをのむ女からはビタミンCのニオイがするそうだ。汗にまじってでるから、身体に入れるものからは特に出るんだろう。たしかに、酒を飲んだ次の日は酒臭い。オヤジくさい。
とにかく、インテリなシモネタ、男子はもとより、女子も読めますね。
しかし、この先生は何の先生なんだろうか?
2007年02月19日
(5)私語辞典 柳美里(1996)
たとえば、ひとつ
「もうそう【妄想】
誇大な妄想をいだくひとは
病院か刑務所に入るか、
歴史に名を残す。
恋と犯罪と政治に起きがち。」
こんなのが、あ行からならぶ。
ひとつひとつのことばに柳さんの意味が付く
真相を突いた短い意味
また、その言葉にまつわるエピソードが付く
読みやすい。
このたび、はじめて柳美里の書いた本をよんだ。ずっと、「やなぎ みさと」だとおもってた。
この人はどろどろした人だ。さっぱりしたひとだ。女の人だ。エグイ女。
ちょっと、落ちるけど、思わずほくそえむ
「り【利・離】
金の切れ目が縁の切れ目。
離は利から生まれ、利は離を生む。
これ即ち利子という。」
柳さんのあっさりと語る悲惨な過去とともに。
2007年01月28日
(3)フランス人の贅沢な節約生活 佐藤絵子(2000年)
なんかフランスづいてます。
ぼくは節約ができません。飲むと宵越しの金はもたねぇとつかってしまうので、お金がなかなか貯まりません。飲みすぎ。参考になればと読んでみました。
当時の節約生活ブームのなか女性誌でのコラムをまとめて出版された本書は、我慢をせずに賢く節約をうたっています。なんでもフランス人はお金がなくてもやりくり上手、頭をつかってここちよく生活しているらしい。ふむ、すばらしい!どうにかして頭をつかって目標を成し遂げる「システムD」というフランス特有の精神があり、貯蓄のためにどうするかを考えるそうです。節約=貧乏性を払拭すべくこの本はあるわけです。「節約もインテリジェンスの一部である」「物より個性」「必要なものは手作り」「こだわるところは我慢しない」など、無駄遣いの罪人には福音が盛りだくさん。フランスおばあちゃんの知恵袋も収録。いやいや猛省猛省。
追伸 会社からでたら自転車がなくなってました。時間の節約と思って買ってきます。
2007年01月13日
(1)鞄に本だけつめこんで 群ようこ
そもそも100冊読んでみようと思ったのが、この本がきっかけで、2006年10月から12月にかけてだったとおもう。もともと、エッセイのようなものは好きではあったが、小説やら、物語となると、面倒くさい時間がないが先行して読まないのが常。この本も移動しながら読めるしとおもって買ってみた100円だし。なんでも、群さんは本が大好きなひとらしく、ちいさなころから本がすきで、小学校の図書館の本をほとんど読み倒し、床が抜けるほどの本の中で暮らしてきたそうだ。
この本では群さんが読んだ中から何点かピックアップし、その本についてと自分のおもいでをリンクさせながら、24冊の本をおもしろおかしく紹介してくれる、本のたのしさを伝えてくれる本だ。
僕がその中でも2冊目の「愛猫」がすきだ。親に黙って会社を辞めた群さんのおともはいつも愛猫のトラちゃん。そのトラちゃんを遊び道具にしながら過ごす群さんには本当に癒されます。そしてトラちゃんが死をおもって家出する場面など、のんびりしたなかにしゅんとするところもあってすきです。
そのほかにも各本にエピソードがあってほんとに本ってたのしいと感じさせられた一冊です。