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2007年04月30日

es

DAS EXPERIMENT
オリヴァー・ヒルシュビーゲル(2001)


ゴールデンウィークですね、ゴールデンウィークという呼称は、1951年、映画会社の大映が映画のキャンペーン期間として仕掛けた映画業界での呼び名だったんだそうです。昨日はことしからはじまった「昭和の日」、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という日なんだだそうです。そういえば先日見た「男たちの大和」、感動しました。「死ニ方、用意」の言葉に自分の置かれている環境に感謝したものです。ちなみにいままでの「みどりの日」は5月4日になりました。休みが多いのはうれしいことです。

そんなGWにちなんでみたのは「es」という映画。これはとても怖い映画です。

地位・役割によって人はつくられる
没個人化による狂気の実験


現在、倫理的な問題から全面的に禁止されている
1971年の実際に行われたスタンフォード大学心理学部の実験

公募で集めた20名ほどの被験者を「看守」と「囚人」の役に分け、模擬刑務所内でそれぞれの役割に従って行動させ、肩書きや役割が人間の行動・感情に与える影響を調べるという実験。結果は、看守役を与えられた被験者は次第に支配的、攻撃的になりエスカレート、囚人役の被験者たちは卑屈で服従的になっていき、ついには囚人役の何人かが重度の情緒不安定に陥り、当初2週間の予定だったこの実験は約6日で中止されることになった。

映画では、最初はちょっとした金稼ぎで面白半分で参加した被験者だったが、時間が経つにつれ地位に対する責任感や、権力により豹変していく看守役、罰による恐怖とストレスにより弱ってく囚人役。その段階的な心理描写がリアルなストーリー。自分がその場にいたらどうなるか、想像するとかなりの緊張感。自分はまともでいられるのか?まともなはずの隣のひとが豹変したら?おもしろいけどかなり怖い映画。

●esサイト
http://www.gaga.ne.jp/es/  

Posted by 永卯称瓶 at 21:21Comments(0)cinema/ドイツ