2007年02月11日
(4)涙そうそう 吉田紀子/吉田雄生(2006)
100円ではないですが、後輩から拝借して。
「泣いても、泣いても ―
溢れ出す、君への想い。」
母親の再婚相手にくっついてきた小さな女の子カオル。
「今日からあなたの妹になるのよ」といわれてもピンとこない。
妹の父親はどこかへ行ってしまうし、母親は病気で死んでしまう。
妹を守るのは自分、育てるのは自分、愛情をそそぐ。
洋太郎は自分の夢のため、妹のために働き詰め、
ついに妹は、洋太郎のいる本土の高校へ進学、
ふたり暮らし、そして念願の夢をはたすが、、、
妹がほしい、と考えるのは妹がいない男子なら想うもの。
ツラい状況も「なんくるないさ~」と笑ってのりきる明るさに
洋太郎のカオルへの無償の愛情、ひたむきに働く姿に
洋太郎目線でやさしい気持ちになりながら読めました。
Posted by 永卯称瓶 at 11:13│Comments(0)
│小説 長編